皆さん、最近話題の「ヤマワケエステート」をご存知でしょうか? 実業家の堀江貴文氏(ホリエモン)も関わっているとされ、SNSなどでも注目を集めているようです。
「投資」や「不動産」と聞くと、「なんだか難しそう」「まとまった資金が必要なのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。その気持ち、よく分かります。
しかし、このヤマワケエステートについて調べてみると、「意外と自分にも関係があるかもしれない」と思える点がいくつか見えてきました。もちろん、気になる評判や注意すべき点も存在します。
この記事では、そんなヤマワケエステートについて、分かりやすく、そして重要なポイントは深く掘り下げて解説していきます。「自分向けのサービスなのだろうか?」と気になっている方は、ぜひ最後までお読みください。

私もヤマワケに130万円の投資をしている(2025年4月20日現在)ので、お勧めしたい点と注意して欲しい点を記事にしました
まずは基本から:「ヤマワケエステート」とは一体どのようなサービス?


「不動産クラウドファンディング」という言葉を聞いたことはありますか? 少し専門的に聞こえるかもしれませんが、仕組みはそれほど複雑ではありません。
簡単に言うと、不動産への「共同投資」のようなものです。
例えば、高価なプレゼントを友人たちとお金を出し合って購入することがありますが、それに近いイメージです。「ビル一棟を購入するのは難しい」と感じるのが一般的ですが、インターネットを通じて多くの人々が資金を出し合い、特定の不動産プロジェクトに投資するのが「不動産クラウドファンディング」です。
そして、ヤマワケエステートはその投資の「プラットフォーム」を提供している会社です。
同社が投資価値のあると判断した物件を選定し、プロジェクトを組成・管理し、私たちのような個人投資家が参加できるようにしています 。仕組みとしては、投資家はプロジェクトごとに設立される「匿名組合」に出資する形となります。投資家側は資金を預けた後は、基本的に専門家による運用に任せられるため、「ほったらかし投資」に近い手軽さが特徴と言えるでしょう。


注目ポイント①:以前は「1万円」から、最近は「10万円」からが主流?
ヤマワケエステートの大きな魅力の一つは、少額から投資を始められる点でした。サービス開始当初や過去の案件では、最低投資額が「1万円」から設定されているものも多く見られました。
1万円というと、少し贅沢なランチ数回分、あるいは化粧品1点分程度の金額でしょうか。そのくらいの資金で「不動産投資」の世界に触れられるというのは、大きな魅力でした。これにより、「投資はハードルが高い」と感じていた方でも、「試しに始めてみようか」と考えやすかったのです。
ただし、最近募集されているファンドを見ると、最低投資額が「10万円」からとなっているものがほとんどです。もちろん、今後も1万円からのファンドが登場する可能性はありますが、現状ではある程度のまとまった資金が必要になるケースが多いようです。この点は、サービス開始当初のイメージとは少し異なってきているので注意が必要です。
注目ポイント②:期待リターンが比較的高め…かも!?(※ただし注意点あり)
もう一つの魅力として挙げられるのが、提示されている「期待利回り」の高さです。案件によっては、年利換算で8%、あるいは13%といった目標値が示されていることもあります。
現在の低金利環境下では、銀行預金で資産を増やすことはなかなか難しい状況です。それを考慮すると、これらの数値は非常に魅力的に映るでしょう。「この投資で、目標の貯蓄額達成が早まるかもしれない」と期待が膨らみますね。
実際に多くのファンドで結果を出していることは、公式ホームページの「案件を探す」で確認できます。
…ただし、ここで重要なのは、これらはあくまで「期待」や「目標」の利回りであるということです。後述しますが、投資には必ずリスクが伴いますので、「この利回りが確実に得られる」と考えるのは危険です。
なぜこれほど話題に?「ホリエモン」の存在とメディア露出


ヤマワケエステートについて語られる際、しばしば「ホリエモン」こと堀江貴文氏の名前が登場します。両者は一体どのような関係なのでしょうか?
堀江氏のYouTubeチャンネルでの紹介がきっかけ?
調査したところ、堀江氏がヤマワケエステートやその親会社であるWeCapital株式会社の公式なアドバイザーであるという事実は確認できませんでした 。公式サイトの会社情報や役員リストにも、堀江氏の名前は見当たりません。
では、なぜ「ホリエモンが関わっている」というイメージが広まったのでしょうか?大きな要因として考えられるのが、堀江氏自身のYouTubeチャンネルです。彼は過去に何度か、ヤマワケエステート(当時はWeCapital)の関係者(当時の社長など)をゲストに招き、対談形式でサービスを紹介しています。
特に、「目指すは金融商品のAmazon!ホリエモンも期待の投資・配当型…」といったタイトルの動画((https://youtu.be/OJD1iA5IgEw?si=qRdho_ow7OwE4KbT)) は、堀江氏がサービスに肯定的な見方をしている印象を与え、「アドバイザーなのでは?」という誤解を生む一因になった可能性があります。しかし、動画内ではインタビュアーやコメンテーターとしての役割であり、アドバイザーとして紹介されているわけではありません 。


公式アンバサダーは本田圭佑氏
一方で、ヤマワケエステートは公式アンバサダーとして、元サッカー日本代表の本田圭佑氏を起用しています。企業が著名人を起用する場合、通常はその役割を公表します。本田氏については公式な発表がありますが、堀江氏についてはアドバイザーとしての発表はありません。
メディア露出の影響力と注意点
堀江氏の発言力は大きく、彼が自身のチャンネルで取り上げることで、ヤマワケエステートの知名度が向上したのは間違いないでしょう。しかし、重要なのは、メディアでの露出や著名人の関心が、必ずしも投資の安全性を保証するものではないということです。
堀江氏の存在はサービスを知る「きっかけ」の一つとして捉え、投資判断はあくまでサービス内容そのものや、後述するリスク情報に基づいて、ご自身の目でしっかりと行う必要があります。
リアルな声を集めました:ヤマワケエステートの評判(メリット・デメリット)
では、実際にヤマワケエステートを利用している方々は、どのように感じているのでしょうか? インターネット上の口コミや評判を調査してみました。
ポジティブな声:「ここが良い!」
- 「少額から始めやすい!」:特に過去の案件では、1万円から投資できる手軽さは高く評価されていました。「投資デビューに最適だった」といった声も見られます。
- 「期待リターンの高さが魅力」:目標利回りの高さに魅力を感じて投資を始めた方も多いようです。
- 「ホリエモンが紹介していたから」:堀江氏のメディア露出が、サービスへの関心や信頼感につながっていると感じる方もいらっしゃるようです。
ネガティブな声:「ここが少し気になる…」
- 「仕組みや説明がやや分かりにくい」:不動産クラウドファンディング自体が比較的新しいサービスであるためか、「ウェブサイトの説明が専門的で理解しにくい」と感じる方もいるようです。
- 「人気の案件はすぐに募集終了してしまう」:注目度が高い分、魅力的な案件には募集開始と同時に申し込みが殺到し、なかなか投資できない、という状況もあるようです。
- そして、最近最も注目されているのが…「償還遅延が発生している?」 これについては、次のセクションで詳しく見ていきましょう。
SNSやトレンドでの話題は?
Googleトレンドで「ヤマワケエステート」と検索すると、関心が高まっている時期があることが分かります。特に堀江氏が関連情報を発信したタイミングなどが影響しているのでしょう。Twitter(X)やInstagramで「#ヤマワケエステート」と検索すると、サービス開始当初の期待感を示す投稿から、最近の償還遅延に関する懸念を示す声まで、リアルタイムの様々な意見が見られます。まさに、良い評判も気になる評判も、両方が存在している状況です。このダイナミックな状況が、現在のヤマワケエステートを取り巻くリアルな空気感なのかもしれません。



どの案件も人気があるので、私も抽選で外れることが多いです。なかなか投資できないのは、デメリットだと思います。
【重要】最近の「償還遅延」は本当? 何が起きているのか?


さて、ここからは少し慎重に検討すべき話題です。最近、ヤマワケエステートに関して最も注目されているのが、「償還(しょうかん)の遅延」問題です。これがどういうことなのか、正確に理解しておきましょう。
何が起きたのでしょうか?
簡単に説明すると、ヤマワケエステートが募集した一部の投資プロジェクトにおいて、投資家への元本や分配金の返還予定日(償還日)が、当初の計画よりも遅れるという事態が発生しています。具体的には、「札幌市宮の森」関連のファンドなどで遅延が報告されています。
償還日延期が発表されたファンドは、「62号.札幌市宮の森 2nd隈研吾&Knight Frank社」「106号.札幌市宮の森 3rd 隈研吾&Knight Frank社」「119号.札幌市宮の森 4th 隈研吾&Knight Frank社」の3つです。
なぜ遅延しているのでしょうか?(ヤマワケ側の説明)
ヤマワケエステートの公式発表によれば、主な原因は、投資対象不動産の売却が、想定していた価格やスケジュール通りに進んでいないことにあるとされています。
「購入予定者が強い購入意思を示し、売買契約締結まで至らずとも購入の意思表示を証する書面を受領していたことが起因しております。しかしながら、当該書面受領後、購入予定者との契約条件の調整や必要書類の準備に時間を要し、結果売買契約を締結することができませんでした。」といった内容のメールが2025年2月27日に投資家宛に送られています。
この問題は、金融関連のニュースサイトなどでも報じられており、業界内外で関心を集めている状況です。
【筆者の実体験】実は私も…
実は、この記事を書いている私自身も、ヤマワケエステートに投資をしています。 これまでに合計4つのファンドに総額130万円を投資しました。そのうち3つのファンドについては、無事に償還期間を終え、元本と分配金を受け取ることができました。
しかし、残りの1つのファンドが、まさに現在問題となっている償還遅延の対象となっています。 具体的には、「第62号ファンド 札幌市宮の森 2nd 隈研吾&Knight Frank社」というファンドに30万円を投資しているのですが、先日ヤマワケエステートから償還日延期のアナウンスメールが届きました。
当初の償還予定日は2025年2月28日(金)でしたが、これが2025年8月29日(金)へと約半年間延期されるとのことです。 メールによれば、売却に向けた交渉は続いているものの、販売方針の変更に伴い売却活動を延長する、という理由でした。実際にこのような状況に直面すると、やはり不安を感じますし、資金が拘束される期間が延びることの影響も考えさせられます。
投資家にとっては、どのような影響があるのでしょうか?
率直に言って、これは投資家にとって望ましい事態ではありません。もしご自身が該当プロジェクトに投資していた場合、資金が予定通りに返還されないわけですから、以下のような影響が考えられます。
- 資金の拘束期間の長期化: いつ返還されるのか、現時点では明確でないケースもあります。
- リターンへの影響: もし最終的に物件が想定より低い価格でしか売却できなかった場合、期待していたリターンが得られない可能性も出てきます。
- 元本割れのリスク: 最悪の場合、投資した元本(当初拠出した資金)の一部、あるいは全部が回収できない「元本割れ」のリスクもゼロではない、ということです。
この一連の出来事は、不動産クラウドファンディングが手軽に始められる一方で、決して「ノーリスク」ではないことを、改めて私たちに示しています。市場環境は常に変動しますし、プロジェクトが計画通りに進まない可能性は常に存在します。当初の魅力的なイメージと、実際の運用で起こりうる問題とのギャップを、この遅延問題は浮き彫りにしたと言えるでしょう。そして、これは「目標利回り」と「実際に得られるリターン」が異なる可能性があること、投資対象不動産そのものの価値や市場動向のリスクを理解することの重要性を示しています。
ここで、絶対に忘れてはならないことをお伝えします。
投資はあくまで自己責任です。「この範囲の金額であれば、万が一失っても生活に支障はない」と思える余剰資金で、リスクを十分に理解・納得した上で始めることが、非常に重要です!
それでもクラファン投資を継続する
私はリアルに償還延期問題に直面していますが、クラファン投資を継続する方針です。
投資している30万円が無事に帰ってくるか、元本割れするかわかりません。
これまで、リスクを想定してヤマワケエステート以外にも複数の会社に分散投資をして、投資するファンドも50万円を超えないように分散投資をしてきました。
株や投資信託も元本割れのリスクがありますが、クラファンのリスクはもっと低いと感じています。
ほとんどのクラファンが、「決まった期間に決まった利回りで運用できる」ことは事実です。
2025年4月20日現在、私が投資しているクラファンの9本(利回り5.6%~15.2%)が償還されています。
ですから、私は余裕資金の一部は継続してクラファン投資をしていきます。(もちろん、予定利回りが高いヤマワケエステートにも投資していきます)
他のサービスとの比較:ヤマワケエステート vs 競合サービス


ヤマワケエステート以外にも、不動産クラウドファンディングやソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)のサービスは複数存在します。それぞれに特徴があり、投資戦略やリスク許容度によって適したサービスは異なります。
実は、私はヤマワケエステートの他に、「LENDEX(レンデックス)」と「Alterna Bank(オルタナバンク)」というサービスにも投資を行っています。 ここでは、これら2つのサービスとヤマワケエステートを簡単に比較してみましょう。(※あくまで概要比較です。詳細は各社の公式サイトでご確認ください)
LENDEX(レンデックス)
主に不動産担保ローンを中心とした融資型クラウドファンディングサービスです。
特徴としては、比較的高い利回り(年利6~10%程度)を提示している案件が多く、運用期間も1年以内の短期案件が中心です。最低投資額は2万円からとなっている案件が多いようです。分配金が毎月支払われるファンドが多いのも特徴です。
また、サービス開始以来、貸し倒れや返済遅延が発生していない実績(2025年2月時点の情報)も、投資家にとっては安心材料の一つかもしれません。
ただし、人気が高く、募集開始後すぐに満額に達してしまう「クリック合戦」状態になることも多いです。ただし、毎日のようにファンド募集があるので投資できないことはありません。





★マークがファンド募集日です。募集は当日の15時までに発表されるケースが多いです。
予定利回りが高く、発売本数が多いところが気に入っています。


COZUCHI(コヅチ)
LAETOLI株式会社が運営する不動産クラウドファンディングサービスです 。最低投資額は1万円からと手軽に始められる点が魅力です 。
想定利回りは4%~12%程度と幅広く 、過去には想定利回りを大幅に上回るリターン(実績利回り200%超の例も)が出たファンドもあります 。これは、COZUCHIがリターンに上限を設けていないためです 。
投資対象は都内一等地や区分所有物件から大規模開発、地方の観光地まで多様です 。運用期間は数ヶ月の短期から数年の中長期(最長84ヶ月)まで様々です 。
サービス開始以来、元本割れは一度も発生していませんが、過去に配当遅延が起きた事例はあります 。また、事務手数料を支払えば運用期間中の換金(中途解約)も可能です 。
非常に人気が高く、募集開始後すぐに満額になったり、抽選に外れたりすることも多いようです 。



運用期間中の換金ができるところが、他のクラウドファンディングにないサービスだと思います
比較表:ヤマワケエステート vs 主な競合サービス(筆者投資先)
特徴 | ヤマワケエステート | LENDEX(レンデックス) | COZUCHI(コヅチ) |
---|---|---|---|
サービス種別 | 不動産クラウドファンディング | 融資型クラウドファンディング | 不動産クラウドファンディング |
最低投資額 | 1万円~ (最近は10万円~が主流) | 2万円~ (ファンドによる) | 1万円~ |
想定利回り(年利) | 高め (例: 8-13%など) | 6~10%程度 | 4~12%程度 (実績で上振れあり ) |
主な投資対象 | 多様(国内外不動産、事業など) | 不動産担保ローン中心 | 多様(都心一等地、地方観光地、大規模開発など) |
運用期間 | 数ヶ月~数年 | 短期中心 (1年以内が多い) | 短期~中長期 (2ヶ月~84ヶ月) |
遅延・元本割れ実績 | 一部案件で償還遅延が発生 | 発生なし (2025年2月時点) | 元本割れゼロ、配当遅延は過去にあり |
運営会社の背景 | 独立系 | 独立系 | LAETOLI株式会社 |
特徴的な点 | ホリエモンのメディア露出 、高利回り案件、最近の遅延 | 高利回り、短期案件中心、毎月分配が多い 、クリック合戦 | 利回り上限なし 、中途換金可能 、人気で投資しにくい |
このように比較すると、各社それぞれに強みと注意点があることがわかります。
ヤマワケエステートはホリエモン氏のメディア露出による知名度と高い目標利回りが特徴ですが、最近の遅延問題は懸念材料です。LENDEXは安定した実績と高めの利回りが魅力ですが、投資機会を得るのが難しい場合があります。COZUCHIは元本割れゼロの実績と利回り上限なしの魅力がありますが、こちらも人気が高く投資しにくい側面があります。
ご自身の投資スタイルやリスク許容度に合わせて、複数のサービスを比較検討することが重要と言えるでしょう。
結論として、ヤマワケエステートは自分に向いている?
ここまで、メリットや気になる点を含めて詳しく見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
ヤマワケエステートの魅力は、「少額から不動産投資に挑戦できる手軽さ(ただし最近は10万円~が主流)」、「銀行預金よりも高いリターンが期待できる可能性」、そして「ホリエモン氏のメディア露出による話題性」にあると言えるでしょう。「この投資で資産が増えたら、将来の選択肢が広がるかもしれない」といった期待感を持つことは自然です。
しかし(重要なことなので繰り返しますが)
最近の償還遅延は、「投資にはリスクが伴う」という現実を示しています。高いリターンには、相応のリスクが伴うものです。ですから、ご自身で情報をしっかりと読み解く姿勢が求められます。
このような方であれば、ヤマワケ投資を検討してみる価値があるかもしれません。
- リスクを十分に理解し、受け入れることができる方
- 「万が一、失っても生活に大きな影響がない」範囲の余剰資金で投資できる方
- 高いリターンが期待できる可能性や、少額(主に10万円程度)から始められる手軽さに魅力を感じる方
- 投資を行う前に、公式サイトで案件の詳細情報やリスクに関する記載を、ご自身でしっかりと確認する意欲がある方



銀行預金だけではお金が殖えない現状を変えたい人は、クラウドファンディング投資を検討してみては?
気になった方は、まず情報収集から:簡単(でも慎重な)スタートガイド
「リスクは理解したが、もう少し詳しく知りたい」
「口座開設だけでも検討してみようか」
そのように考えられた方は、メリット・デメリットを理解した上で、まずは公式サイトを確認してみることをお勧めします。
▼ヤマワケエステート公式サイトはこちらからチェック!▼
口座開設の手続きは複雑なのでしょうか?
大まかな流れは以下の通りです。