不動産投資の会計ソフトを『やよいの青色申告』から『freee会計』に変えてみた

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むぎ@

こんにちは!むぎ@です。
副業でワンルームマンション投資をしています。(⇒プロフィール
このブログは、東京23区で中古ワンルームマンション投資をしている経験を発信するブログです。

不動産投資をはじめると、翌年の2月16日~3月15日までの1カ月間に確定申告書を提出します。

それぞれの日付が土曜・日曜・国民の祝日・休日にあたるときは、翌日(または翌々日)の月曜日が期限日になります。

ただし、翌年の1月1日から提出は可能ですので、書類が仕上がったら2月16日まで待つ必要はありません。

むぎ@は1月に入ると2日くらいかけて領収書を整理して会計ソフトにデータを打ち込んで、2月15日前後にe-Taxで確定申告を提出してます。

会計ソフトは、初年度から「やよいの青色申告」を使っていました。

2007年から2020年までの14年間はデスクトップ型のソフトを使用してましたが、2021年はクラウド型の「やよいの青色申告オンライン」を使いました。

クラウド型に乗り換えた理由は、過去に一度パソコンが壊れてデータが消えてあせった経験があるからです。

このときは、幸いにもUSBにバックアップデータを残していたので助かりました。

そして今年2022年からは、クラウド型の会計ソフトfreeeを使ってみました。

『freee会計』と『やよいの青色申告』は多くの個人事業主が使っている会計ソフトで、あなたご自身が確定申告をするならどちらを使っても間違いないと思います。

ただし、個人的には『freee会計』をおすすめします。

freee会計を1年間使った感想は、やよいの青色申告オンラインに比べて画面構成がシンプルで分かりやすく、取引テンプレート機能がとても便利でした。

会計ソフトを初めて利用する人はもちろんですが、これまでやよいの青色申告を使っている人にもぜひ使ってみて欲しいです。

目次

不動産投資で会計ソフトの利用をおススメする理由

ワンルームマンション投資をはじめたら、青色申告特別控除10万円を申請できます。

これは、もってる物件の数が5棟10室未満のひとが対象です。

もし、あなたが5棟10室以上の物件をもっているなら、青色申告特別控除55万円か65万円を申請できます。

詳細を知りたい人はこちらの記事を参照してください。

この青色申告特別控除55万円か65万円を申請する場合は、帳簿を複式簿記で記載する必要があるので会計ソフトを利用する人がほとんどです。

でも、10万円控除の場合は簡易簿記でOKですので、簿記の知識がある人はエクセルで帳簿作成ができます。

簡易簿記の説明ははぶきますが、現金出納帳と経費出納帳を用意してお金の流れを記帳し、固定資産台帳を用意して減価償却を正しく記録します。

かば

10万円特別控除やったら、エクセルで現金出納帳や経費出納帳、固定資産台帳をつくれば、会計ソフトを買わなくていいのか!

むぎ@

そうですね。むぎ@はエクセルでの帳簿作成はおススメしませんけど・・・。

一度でも確定申告をやれば実感しますが、記帳した内容を集計して申請書類にまとめるのは大変です。

会計ソフトを使えば、出来上がった申告書類をそのまま提出ができたり、転記するだけでよかったりして、とても便利です。

会計ソフトをおススメする理由をまとめるとこんな感じになります。

会計ソフトをおススメする理由

①帳簿作成を効率化できる

②帳簿作成の記載ミスを減らせる

③税理士に依頼するよりもコストが安い

① 帳簿作成を効率化できる

会計ソフトを使えば、日々の仕訳を入力するだけで確定申告書をほぼ自動的に作成できます

簿記の知識があればエクセルでも帳簿作成をできるかもしれませんが、複式簿記で記載するのは相当難しいです。

一番めんどうなのが帳簿内容を集計して確定申告書に記載する作業です。

時間と手間を考えると、簿記1級のひとでも税理士にまかせるか会計ソフトで帳簿を管理するのが現実的だと思います。

② 帳簿作成の記載ミスを減らせる

足し引きなどの単純計算はエクセルで十分ですが、月末や年末に帳簿を集計すると仕訳の矛盾がでたりします。

会計ソフトだとエラー個所がわかりますので対応が簡単ですが、エクセルだと間違った個所を探すのに苦労します。

もしくは間違いに気づかないで確定申告をしてしまうかもしれません。

あとは、減価償却費は経費に計上できる大事な項目ですが、この計算をミスらないメリットも大きいです。

③ 税理士に依頼するよりもコストが安い

税理士の費用相場は、個人事業主だと月に1万円~3万円くらいです。

年間12万円~36万円かかる費用は経費で落とせますが、ワンルーム1戸や2戸で支払う金額として割に合いません。

やよいの青色申告オンラインやfreee会計を使えば、年間1万円前後で利用できるのでコストメリットが大きいです。

ちなみに、両社のソフトはサービス内容で料金体系が3パターンありますが、不動産投資くらいなら最安プランで十分です。

□ やよいの青色申告オンラインだとセルフプランが9,680円(税込み・年間)で1年間無料で利用できます。

□ freee会計だと個人向けスタータープランが年間一括払いだと12,936円(税込み)。月払いだと1,628円(税込み)(年間19,536円)ですので、年間一括払いがお得です。
freeeの無料お試しプランは1カ月しか利用できません。
※freeeは2022年12月に料金プランを値上げしました

2023年2月12日現在

不動産投資でfreee会計をおススメする理由

会計ソフトを利用した感想は、初めて帳簿をつける人と、むぎ@のように帳簿や確定申告の経験者では印象が違うと思います。

初めて帳簿をつける人は、基本的な勘定科目のところで「?」がいくつもでてきます。

これについては、不動産投資で使う勘定科目と入力の仕方をこちらの記事で紹介しています

会計ソフトは『最後は慣れるしかない!』が結論になりますが、それでも選ぶとすればfreeeだと思います。

ある程度、帳簿作成について理解できているなら、次の理由でfreee会計をおススメします。

むぎ@

この理由は私の主観ですので、参考程度にとどめてください。

やよいの青色申告オンラインよりもfreee会計をおススメする理由

①仕訳入力の画面がシンプルで見やすい

②「取引テンプレート機能」が、不動産ローンの仕訳に超便利

① 仕訳入力の画面がシンプルで見やすい

やよいの青色申告オンラインとfreee会計の仕訳入力画面を紹介します。

やよいの青色申告オンラインは1年間、freee会計は1カ月間、無料おためしプランを利用できます

画像で操作画面を紹介していますが、両社のお試しプランに登録して操作感を比較してください

一度使い始めると乗り換えがめんどうになりますので、あなたに合った会計ソフトを慎重に選んでください。

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やよいの青色申告オンラインの仕訳入力画面

やよいの青色申告オンラインは「かんたん取引入力」と「仕訳帳入力」のどちらかで入力しますが、簿記の知識が無い人は「かんたん取引入力」で入力します。

かんたん取引入力

詳細は公式ホームページをご覧ください。

仕訳帳入力

詳細は公式ホームページをご覧ください。

freee会計の仕訳入力画面

手動入力の詳細は公式ホームページをご覧ください。

やよいの青色申告のような、仕訳帳に直接入力する方法はありません。

手動入力は取引ごとに勘定科目などを選択すると自動的に仕訳帳に登録されます。

「やよいの青色申告オンライン」の[かんたん取引入力]とほぼ同じです。

② 「取引テンプレート機能」が、不動産ローンの仕訳に超便利

個人的にはこの機能がfreee会計を推す一番の理由です。

取引テンプレートの詳細は公式ホームページをご覧ください。

むぎ@

帳簿作成の初心者には難しいかもしれませんが、帳簿を付けだすと良さがわかってきます。

記帳を行っていると、同じ形の取引を何度も登録する場合があります。

たとえば不動産投資の場合、毎月同じ金額のローン返済金やマンション管理費などが発生します。

仮にマンションAのローン返済金70,000円とマンション管理費10,000円が1月30日に引き落とされたとします。

マンション管理費は[不]外注管理費とか[不]管理費などで処理します。

1月30日 (借方)[不]管理費 10,000円 (貸方)〇〇銀行 10,000円

と単数行(勘定科目が1種類)で記載が可能です。

ところが、ローン返済金の処理は複数行(勘定科目が複数)になります。

1月30日 (借方)借入金 30,000円 [不]借入金利子 40,000円 (貸方)〇〇銀行 70,000円

と、7万円の処理がローンの元本と利子に分けて処理をする必要があります。

そこで「取引テンプレート」でマンションAのローン返済金のテンプレートを作っておけば、毎月の借入金と借入金利子の金額を入力するだけで済みます。

取引テンプレートの設定方法は、こちらの記事を参照してください。

銀行連携ができる会計ソフトがおススメです!

会計ソフトを銀行口座やクレジットカードと連携させると、めちゃくちゃ便利です!

銀行口座の内容を会計ソフトに転記するのは、意外とめんどうです。

1戸のワンルームマンションだと、①家賃の入金 ②賃貸管理会社への引き落とし ③マンション管理費の引き落とし ④不動産ローンの返済金引き落とし など最低4つの記帳が毎月されます。

たかが4つと思わないでください!

毎月帳簿をつければいいですが、年に1回、確定申告の時期にまとめて入力する人がおおいと思います。

そうすると、銀行口座の内容を仕訳すると4項目×12カ月=48項目も入力が必要です。

むぎ@は13戸もってますから、624項目です!(泣)

今回はじめて銀行口座に連携させましたが、一瞬で入手金データが入力されました!

入力された入出金データには、freeeが予測した勘定科目がすでに入っています

むぎ@はこの勘定科目や税区分を確認して修正し、登録をクリックすれば終わりです。

銀行口座のデータを転記する作業がなくなったことで、手間が大幅に減りました。

一度この便利さを知ったら、むぎ@がこれまでどれだけムダな作業をしていたのかと、泣けてきます。

ですから会計ソフトと取引銀行が連携していることは必須と考えてください!

むぎ@

ちなみに、やよいの青色申告オンラインとfreee会計は共に銀行口座と連携できますよ^^

かば

え?
どちらのソフトでも銀行口座の連携ができるなら、freeeに変えなくてよかったのでは?

むぎ@

実は両社で提携している銀行が微妙に違っていて、むぎ@のメインバンクである「りそな銀行」は法人向け口座のみ対応していて、個人向け口座は対応していなかったんだよ・・・

つまりfreeeが、りそな銀行との連携に対応していたので乗り換えました。

ちなみに、銀行口座の連携はAPI連携が便利でおススメです。

出典:会計freee公式ページ

各ソフトがあなたの利用してる銀行に対応してるかは、最新の情報で確認してください。

確認先はこちらです↓

やよいの青色申告オンライン提携銀行  個人向けと法人向けが一緒に記載してるので注意!

会計freee提携銀行

 

おもな銀行とのAPI連携状況を以下に紹介します。(2022年4月24日現在)

銀行名やよいの青色申告
オンライン
会計freee
三菱UFJ銀行API連携API連携
りそな銀行×API連携
ソニー銀行API連携API連携
イオン銀行API連携API連携
セブン銀行API連携API連携
ローソン銀行××
PayPay銀行API連携API連携
楽天銀行API連携×

freeeは楽天銀行とのAPI連携を2022年2月24日17時に終了しています。

2023年12月から有料プラン契約者を対象に、楽天銀行の入出金明細データをfreeeに自動で連携する機能(同期機能)の提供を再開しました!!

詳細は公式ホームページをご参照ください。

むぎ@

ちなみに、API連携できない銀行は明細のアップロードなどで対応しています。

むぎ@は楽天銀行も利用していますが、2022年2月からAPI連携が終了してしまい明細のアップロードをする形になっています。

この方法はひと手間かかりますが、意外と簡単でした

※楽天銀行との連携が再開しましたので、2023年度は自動取り込みで便利になりました

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まとめ

今回は不動産投資をはじめたらすぐに検討してほしい会計ソフトについてご紹介しました。

会計ソフトはインストール型かクラウド型かで選択がわかれます。

クラウド型の代表的な会計ソフトが『やよいの青色申告オンライン』と『freee会計』です。

どちらも優劣をつけるのは難しいですが、あなたの使う銀行とAPI連携できるソフトを利用することをおススメします。

どちらのソフトもAPI連携ができるなら、「取引テンプレート」が利用できる会計freeeをおススメします。

会計ソフトを使い始める初年度は、早めに購入して使用してください。

確定申告書の作成は翌年の1月以降になりますが、それまでは仕訳入力があります。

時間の余裕があるうちに少しづつ仕訳入力をして、登録機能など使えば便利な機能を覚えていけば、確定申告書作成もそれほど苦戦しないと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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